猪股聡子さん非売品写真集「Soyeux」の作成作業を少しだけ手伝わせてもらった時に悩んだのがレイアウト。
1枚の写真で見開きページを作りたかった。
今回、市販の写真集では使用しないクオリティの高い用紙(厚紙)を使用したこともあるけど、写真集のコンセプトを作りそれに合わせた写真を撮ることをしなければストーリー性が出ないな、と高桑氏と話してました。
もっとも今回は「KuniOFFICE Step Next協賛企業加盟記念 猪股聡子 氷平線ポートレート」「Kuni OFFICE Step Next協賛企業加盟記念season2 猪股聡子 釧路編」にご参加いただいた皆さんから急遽データを提供していただき、事前にコンセプトは全く決めていなかったこともありました。
そして印刷設定と高桑氏の忙しさで見開きは見送りとしました。
写真集作成の時は出版社やカメラマンはどういう仕事をしているのか気になっていて、調べていたら参考になるサイトを見つけました。
はてなブックマークから
そして 写真集のネタ帳
上原京平さん (カメラマン兼写真ライター)のサイトです。
以下 写真集のネタ帳様から引用させていただきます。
写真レイアウトの基本的な考え方
さて、1枚で写真を見る時と、複数枚を並べて見る時の違いは何でしょうか?
それは、写真と写真の間に、前後関係が発生する、ということです。
写真のレイアウトとはつまるところ、この前後関係をどう生かすのか、という話です。
そうなんですよ、1枚で見る時と、複数枚を並べて見る時って、レイアウトの前後関係をどう生かすか迷いました。
連続性、ストーリー性です。
同じく 写真集のネタ帳様から引用させていただきます。
レイアウトの効力
これがいわゆるレイアウトの力です。
1枚ではできない表現を、複数枚を連係して行うということです。
そして、写真は並べる時点ですでに前後関係が発生します。
音は並べた時点ですでに音ではなく「音程」です。そして音程が連続するとさらに「メロディー」になります。
1枚ずつを個別に鑑賞してほしい場合でも、並べて見せるということは、好むと好まざるとに関わらず、勝手に前後関係が発生してしまうのです。
「写真を並べる」という時点で、もはや前後関係からは逃れられません。
で、あるならば、それを積極的に利用していきましょう。
なるほど!1枚だけではできない表現を、複数枚を連携して行う。
Soyeuxのレイアウトを考えている時から前後関係難しいな、と感じていました。
この写真の次は?と手が止まることがしばしば。
同じく 写真集のネタ帳様から引用
撮影時にすでにレイアウトを考えておくのがベター
さて、以上を考慮に入れると、レイアウトが前提ならば、撮影時にすでに完成形を見据えた撮影を行なっておくのがベターです。
「写真そのもの」だけに夢中になるのではなく、その写真の持つ「機能」にも意識を払っておくのです。
「名場面」ばかりではなく、「助詞」や「接続詞」も撮っておくということです。
そして、同一シーンのバリエーションも撮っておくということです。
やはりそうなんですね。
撮影時にすでにレイアウトを考えておく。
さらに映画やミュージックビデオも参考になると書かれています。
写真集作りだけでなく作品撮りの際にもすごく参考なる上原京平さんのサイト
写真のネタ帳、ぜひブックマークしてみてください。
ポートレートとは 上原京平さんのサイトを再び参考にさせて貰いました
Soyeux 写真集レイアウトの考察 参考になるサイト で参考にさせていただいた上原京平さんの 「写真のネタ帳」の【本来のポートレートの撮り方】ポートレートとは3つの要素を押さえること から私なりに考えたことをつらつらと書いていきたいと思います。 ポートレートとは 引用 ポートレート撮影は、スナップ撮影とは違います。 ポートレートにはポートレートなりの撮り方があります。 そのツボを押さえることによって、初めてポートレートはポートレートらしくなります。 例えば「自然に見えるように」撮る場合でも、ポー…